飴屋

mixiアプリ/日記16

mixiアプリをどうしよう

mixiアプリというプラットフォームができて2013年1月時点で3年以上が経過しました。この期間中にmixiアプリは機能追加や仕様変更を重ねてきましたが、いつの頃からかmixi上のソーシャルグラフにアクセスするためにGraph APIという新しい手法を使うことができるようになりました。そして、mixiはソーシャルグラフへのパイプをこの新しい方式に一本化すべく、それ以前の旧方式の提供を終了する旨発表しました。

具体的にはこんなシナリオにそって旧方式をクローズしていくようです。

  1. 2012年12月3日:旧方式での新規登録作成終了
  2. 2013年3月31日:旧方式で作成されたアプリの公開審査受付終了
  3. 2013年8月1日 :旧方式APIの完全停止

私の作成したアプリはもれなく旧方式なので2013年の7月までに新方式へ移行するか、あるいは提供を終了しなくてはなりません。ざっと新方式移行のコストを見積もり、できなくはないけどモチベーションは上がらないという理由でサービスのクローズの方を選択しました。ソーシャルアプリに関してはここ数年でおおいに業界を賑わせてきましたが、そろそろ大資本が投入されリッチなゲームが増えてきて淘汰が進み、個人開発の居場所を確保しがたい状況のように思います。プラットフォームとしてのmixiにはいろいろ思うところがありましたが、信念をもってやられていらっしゃるとのことですので、今後の趨勢を見守らせていただきます。

mixiアプリを畳む

いざ、mixiアプリの提供を終えようとその締めくくり方を調べると、飛ぶ鳥跡を濁さず、お行儀よく終わらせる旨デベロッパ向け資料に記されていました。具体的な終了期日を設定した上で、適当な期間(30日)をユーザーの告知にあて、終了45日前までにmixiに報告する必要があるとのことです。課金アイテムの販売などがあるアプリに関しては、アプリ終了後のアイテムの取扱いに関してユーザーに告知が必要になると思われますが、私はそういえば課金API(ペイメントプログラム)を利用してなかったのでその辺は考えることはありませんでした。(やっておけばよかったかな。)多くの場合、アプリ終了までにアイテムを消費するなりしてもらって、返金には応じませんという対応なのでしょうが、ソーシャルゲームのアイテムは手元に残るわけではないので、突然のアプリ終了の場合、ユーザーからの反発は大きそうですね。きっと継続性の見込めないアプリにはお財布の紐も緩みにくい状況が生まれているんでしょうね。

自分のケースではアプリを閉じる積極的な理由もないので旧方式が提供される7月中はアプリを残しておいても問題がありません。8月になれば新方式に対応していないアプリは勝手にmixi側で提供を中止してくれるとのことなので、mixiに報告することなくこのままアプリを放置しておいても勝手に店じまいできるようなので手間がかかりません。ただ、継続して遊んでくださっているユーザーの方はいらっしゃるのでそちらへの通知はおろそかにできません。2013年8月以降はアプリが提供できない旨表示されるリンクを淡い赤字で画面の一番上に掲載しておきました。

プラットフォーム側はこれでよしとして、サーバーサイドでGoogleAppEngineを使っていたのですが、こちらも期日が来たら停止してしまってよさそうです。GAEは面白いサービスですが、ヨソに移管ができないという点で今後利用を躊躇してしまいそうです。無料で利用できるリソースの制限がが突然発表されたあの日、ちょっと将来に不安を覚えましたっけ。Googleに変革が訪れたあたりの頃ですねぇ。(しみじみ)

今後どうしよう

facebookの利用率の高まりがmixi界隈を不安にさせていると思います。facebookとmixiは似て非なるサービスという意見にも一理ありますが、SNSにいくつも参加しているとしんどいので一本化したいとなった場合、国内でのサービス提供に終始するmixiから離れるユーザーは増えていくものと思われます。自分の地元の同級生たちの間で急にfacebookが流行り出してフレンド申請がいっぱいきたのは2012年のできごとでした。かといってfacebookが安泰かというとそうでもないらしくアジア圏のLINEの急成長や米国から新しいコミュニケーションスタイルを提供するアプリやらいろいろ誕生しているようです。ZYNGAのことやGREE、モバゲーのこと、ガチャ規制のことなど業界は成熟しつつも次の一手を模索しているという印象です。自分のスタンスとしては、いわゆる「ソーシャルアプリ」からは少し距離をおきつつ、Graph APIの面白い利用方法を考えてみたいと思います。ソーシャルアプリを運用していて、楽しいこともあれば、辛いこともありました。今の自分の業態とはミスマッチなのかもしれません。継続してサービスを提供するよりも売り切りのアプリの方が手離れがよさそうかも。

Date:2013/1/5

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