Androidアプリ/日記17
アプリを公開してみよう
初めてのアプリの制作からかなり時間が経って、手直しをしながら公開申請をしてみました。公開申請について記載のあるサイトをいろいろ見て回ったのですが、どのサイトをみても内容がバラバラな印象を受けました。その理由は・・・
- メジャーな統合開発環境がEclipseからAndroid Studioへと移り変わっていき、Android Studio自体も1,2,3とバージョンアップを続けてきていて公開に関連する作業のインターフェイスがちょっとずつ改修されている
- Google Play Console(アプリを登録するところ)の公開作業の段取りのUIもまた日々、改良されている
からだと思います。公開作業について詳細に書いても、それはまたすぐに陳腐化しそうですので、ザックリ気になったところを書いていきます。(2017/11)
Google Playで公開するには
アプリを一般向けに公開する場合、一番大きな市場はGoogleのお膝元Google Playかと思います。世界中にリーチが届きますし、成人向けコンテンツを配布するなどの特殊な事情がない限り、「まずはGoogle Playで配布」というのが視野に入ってきます。Google Playでのアプリの公開はAppleのアプリストアのそれと比べて敷居が低いという話はずっと聞いてきましたが、とはいえやることはいくつもありそうでした。
まず25ドル支払って開発者登録を行うとGoogle Play Consoleが利用できるようになります。ここで公開に関連するフォームを埋めていくと公開にまでこぎつけるようになっています。アプリの名前や簡単な説明、詳細な説明、公開者の連絡先情報を埋めていくのは難しくなさそうでしたが、せっかくなので国外にも公開しようと英語の情報を入力しようとしたときにウンウンうなることになりました。簡単な説明の欄の英字80文字制限にすごく悩んだことが今も思い出されます。それからスクリーンショット、高解像度アイコン画像(512x512px)、ヘッダー画像、プロモーション画像・・・等々を販促のために登録していくのですが、これはアプリのダウンロード数に直結するので力を入れる必要があります。ですが、あんまり楽しい作業ではなかったので、アプリの中で使用した画像素材を組み合わせてやっつけで作ってしまいました。余力があったら後で作り直したいですが、しばらくモチベーションが上がらなそうです。
次に実際に公開するアプリのファイル(APK)を登録します。リリース用にファイルをビルドし、これに署名をつける必要があるそうなので、新たにkey storeとkeyを作ってAPKに署名します。Android Studioで一通りやってくれたので難しいことはありません。今後のリリースのために、それぞれパスワードを控えておきました。署名のスキームの選択肢にV1,V2と二つあったので新しいV2の方だけチェックすればいいのかと思ったら、V1もチェックしないとPlay Consoleにアップロードできないようでした。
APKをアップロードすると残すはリリースに関する情報を埋めていくだけです。実際に海外でソフトウェアを販売するために気に留める必要がある点が凝縮されていると考えると、眺めているだけでタメになりそうです。「コンテンツのレーティング」はいろんな地域の文化の差があることを示しています。エロ、グロ、ギャンブル、依存性のあるもの等々について確認を取られます。今回自分の作ったアプリは、健全そのものだったので特に何かに引っかかることもありませんでした。「価格と販売/配布地域」についても、一応英語用のリソースも用意したので、全地域に配布することにしました。各国語のリソースを用意してくれる翻訳サービスなんてものもあるそうで、お金があれば言語によるさらなるリーチも期待できるかもしれません。ちなみに今回は無料配布のアプリという設定にしています。Activityの一つに広告を載せてみたので、そこから収益が上がるのかどうかをウォッチしてみるつもりです。
あとは「同意事項」や「米国輸出法適用に関する事項」について必須で同意を求められた記憶があります。ザックリいうと前者はアプリで悪いことをしちゃダメだってことを確認するもので、後者は米国のサーバーから配信されるから米国の法律が適用されるってことを確認するもののようです。特に暗号化に関わる内容について、輸出規制が絡むケースが多いのだとか。問題なしと判断してこれらに同意したら、リリースOKの状態になりました。リリース申請してから実際に公開されるまで数時間かかるとのことだったので、ゆっくりこの記事を書いている次第です。